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事例紹介

コマース21の事例紹介です。
コマース21を選んだ理由や、課題やその背景をご紹介しています。

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アートデコ株式会社様

レディースファッション専門のECサイト「GRL(グレイル)」を通じて、ユーザーに「プチプラでかわいいトレンド商品」を提供するアートデコ株式会社様。
事業規模とともに大きくなったサイト運用のリスクを解消するべく、2019年よりコマース21がプロジェクトチームに参画。2020年の公開以降は、安定のサービス提供および簡便な更新作業が実現し、多様化する消費動向に柔軟に応じながら、順調にファンを増やし続けています。

https://www.grail.bz/

アートデコ株式会社様

外部CIO(ECサイト「GRL」のプロジェクトマネージャー)
小林 直樹 様

アクセス倍増に揺るがない “基盤”を構築、
自分事・提案型の連携で次のステップへ。

昨対110~120%で成長を続ける中、ECサイトの根本的な弱点が足枷に。

ご相談いただく前、具体的にどういった課題がありましたか?

2016年に立ち上げた旧ECサイトは別の会社様と立ち上げたもので、そのプラットフォームでは画像修正の反映や価格の変更など作業ひとつひとつに膨大な時間を要する仕様でした。取扱点数が増え、更新が必要な品番が増える中で、私たちの労力的な負担も徐々に大きくなり、気付けば限界に近いレベルに達していました。

また、それと当時に、大量の同時アクセスにECサイトが耐えられないなどのトラブルも起き始めていました。これらの対処について、「採用している技術では解決できない」状況を脱することが出来ず、開発会社とのチームワークにも歪みが生じるようになってしまいました。

そのような状況が約1年間続き、この悪循環を抜け出すには、抜本的なリニューアルを図るしかない…となり、水面下で新たなパートナーを探し始め、2019年の更新時からコマース21とタッグを組む運びとなりました。

課題と理想を突き合わせ、本質的なリニューアルが実現。

コマース21を選んだ理由を、教えてください。

コマース21は、プラットフォームそのものが理想的な処理速度を持つ数少ない会社の一つとして、以前から有力候補でした。有名ブランドや大規模ECサイトでの実績も豊富ですから、依頼すれば状況の改善が望めることは予測できていましたね。

実際にプロジェクトが始まってからの印象はいかがでしたか?

まず、ECサイトリニューアルについての考え方を素早く理解していただけたことに魅力を感じました。リニューアルにおいては、「既存の仕組みをできる限り踏まえ、多機能を目指す」ことが一般的ですが、コマース21は我々の考え方を踏まえ、「考え方を変えつつ、実現するものは同じ」というスタンスを取っているなという印象を持ちました。 実際、私たちが求める仕様や抱える課題に対しての理解が早く、運用性を高めるための議論も終始スムーズでした。結果、チームとしてまとまり、オンオフを問わない良好な関係性を築けたと思っています。

安定の土台が構築されたことで、コロナ禍の需要拡大への対応も余裕に。

リニューアル後の手応えについて、実感があれば教えてください。

リニューアル直後の2020年3月は、新型コロナウイルス対策のための最初の緊急事態宣言が発令された頃で、以降、リアル店舗は軒並み時短営業や営業停止など縮小に追い込まれたわけですが、逆にネット通販の市場は爆発的に拡大しています。「GRL」も5~6月には、同時接続(アクセス)数で過去最高の4,000から7,000越えという、「倍増」を果たしました。過去にない負荷の中でも安定したサービスを維持できましたので、手応えは十分。一方で「以前のままだったら…」と思うとゾッとしますね。

もうひとつの課題(運用側の負担)について、改善は実感されましたか。

例えば3,000品番中の100品番に対して情報の更新をかける場合、今まで1時間半の処理時間を要していたのですが、現在では1分半へ大幅に改善し、処理時間が98%削減できました。毎週土曜の出品日は500品番を更新しますので、運用側の過剰な拘束時間も解消しました。

アフターはフォローにとどまらず。提案と再発見を重ね、より強いチームへ。

リニューアルから3年以上が経過、コマース21との連携に変化はありましたか?

リリース後の保守や追加開発についても、変わらず自分事として取り組んでいただけていると感じています。最近は、アカウント・コンサルティング担当者がリアルな購買層に変わった効果もあるのか、ECサイトの改修改善に関する話の頻度も高くなるなど、一層、「提案型」の姿勢を感じています。また、3年も経つと積み上げた改修もあり、表面的な要望だけ話を進めると論理矛盾が発生してしまうこともありますが、常に要件の深掘りや影響範囲の調査をしっかり行ってくれることで論理矛盾のないサイトに仕上がりますし、そういった実装前のやりとりから私たち自身が要件漏れを再発見させられることもよくありますね。

今後の展望についてお聞かせください。

私たちが取り扱うのは「プチプラでかわいいトレンド商品」ですので、ECサイトとしての中長期計画は、あえて立てていません。その時々の見通しや状況に応じて施策の優先度を頻繁に変えることで、一人でも多くのお客様がロイヤルカスタマーとなり、一日でも長く利用いただけるよう、少し先を見据えながら常に良くし続ける、というスタンスを取っています。コロナ禍の追い風もあり、売り上げ増加と認知拡大は実現していますので、「打倒○○」などといった考えはないですね。短期目線に帰結するからこそ、安定したプラットフォームを常に整えておくことが肝心だと思っています。

今後のコマース21への期待値やご要望などお聞かせください。

今後も「GRL」が成長する上で、今以上にコマース21に担っていただく役割も大きくなると考えていますので、より一層のご支援を期待するところです。プロジェクトが始まってから5年目、基盤の強化をはじめ、大きな改革・バージョンアップが必要な時期を迎えていますので、引き続き、立案から一緒に進めていけたらと思っています。